食品に表示されているエネルギーは正しいのか?
皆さんはAtwater係数というものを知っていますか?
食品のエネルギー計算に使われている係数で、
その名の通り、atwaterさんが作ったらしいです。
以下に式を示します。
炭水化物(g)×4=炭水化物のエネルギー
タンパク質(g)×4=タンパク質のエネルギー
脂質(g)×9=脂質のエネルギー *全てkcal
上記の式を見ると、脂質を摂ると太りやすいとかの話が出来ると思います。
炭水化物の2.5倍ですから。
ただ、この係数の出し方や考え方が色々問題あるかと思います。
最近知ったのですが、実はAtwater係数を算出する際に用いた方法が、
消化ではなく、物理的燃焼熱から求めたものなんですよね。。。
要は
””燃やして””
どんだけ熱量が出たか。それに吸収率やらを加味して出してるわけですよ。
確かに生体内での炭水化物は二酸化炭素になって出てきたりしますが、
(酸素がある条件で)
だいぶ強引だと思います。
生化学の分野では、
ブドウ糖1g=約1.48kcal/g(好気的条件下 atp=7kcal/molで計算)
詳しくは、解糖系 atpで検索してください。
なので、炭水化物に関しては半分以下の利用率となります。
また、タンパク質や脂質はそもそもエネルギー補給以外に利用目的があり、
全てがエネルギー消費に使用されるわけではありません。
炭水化物:エネルギー利用のみ
タンパク質:体の構成成分(プロテインがいい例ですよね)
脂質:体内のホルモンや細胞膜等
燃やしてしまうとその辺もろもろを加味できないですよね。
以上のような疑問点がありますが、
大々的にAtwater係数が使用されていますよね。いいのかな?
まあ、正しい係数になったからと言って、
食べられる量が増えるわけじゃないですけどね。